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狭心症


fig.1

心臓は冠動脈という動脈血管で養われています(fig.1)。この血管が加齢と生活習慣から来る危険因子により病的な動脈硬化を来たすと、血管が脆弱になるとともに血管壁にコレステロールが沈着(アテローマ)して狭くなり血液の流れが悪くなります(fig.2)。その結果、労作時などに心筋が酸素不足に陥り胸痛を生じるのが狭心症です。血管平滑筋がけいれん的に収縮して血流を障害するタイプの狭心症(異型狭心症)もあります。

狭心症の胸痛の特徴:


fig.2
肯定的性状(狭心症を疑う):
  1. 血圧・脈拍が上昇する労作や、冷たい外気で誘発される。
  2. 左前胸部を中心とする痛み。
  3. 痛みの持続時間が2分程度、長くても10分くらい。
  4. 労作を中断して動けなくなるくらいはっきりした痛み。
  5. 握り拳、あるいは開いた手のひらで押さえる位の痛み範囲。
  6. 左肩、左上腕、下顎へ痛みが放散することがある。
  7. ニトログリセリン舌下で速やかに(1~2分)痛みが消失する。
否定的性状(狭心症ではない):
  1. 安静時に感じられ、活動時には気にならない胸部症状。
  2. 背中を中心とする痛み。
  3. 30分以上にわたり持続する胸の圧迫感。
  4. チクチクする痛み、あるいは針で刺すような瞬間的で鋭い痛み。
  5. 指先で指せるほど狭い範囲に限局している痛み。
  6. 圧痛がある(指で押すと痛い)、体の向きや深呼吸で増強する痛み。
  7. ニトログリセリンが効かないか、効くのに10分以上かかる痛み。

診断:

運動負荷検査(マスター運動負荷エルゴメーター)、24時間心電図記録(ホルター心電図)、冠動脈造影(CT血管造影、動脈穿刺による侵襲的造影)